ランニングを行うときに重要となるランニングシューズ。実は足の形や走るペースによって適したアイテムがあるってご存知でしたか?本記事では、どういうものを選べばいいのかわからないという方のために、初心者でもわかるランニングシューズの選び方とおすすめのランニングシューズを紹介します。
Contents
自分の足を知る
ランニングシューズを選ぶとき重要となるのは、自分の足の形です。まずは、足のタイプや足のサイズの測り方から紹介していきます。
3タイプの足の形

足の形は、つま先の形によってエジプト、ギリシャ、スクエアという3つのタイプに分けられます。
ランニングシューズはもちろん、普段履く靴選びの参考にすることで、足に負担をかけない靴を選ぶことが可能となります。ご自身がどのタイプの足なのかを調べてみましょう。
・エジプト型:5本の足の指の中で、親指が1番長い。親指が窮屈にならないように注意。
・ギリシャ型:人差し指が1番長い。比較的どの靴でも合いやすい。
・スクエア型:足の指の長さの違いがなく同じ長さ。足の幅が広いことが多いので、細めのシューズは合わない可能性が高い。
日本人の足の形で多いのは、親指が一番長いエジプト型と言われています。
足のサイズの測り方
足のサイズは、足の爪先からかかとまでの長さである足長(そくちょう)と親指の付け根、小指の付け根部分までの長さである足幅の2点によって決まります。
足のサイズを測るときは、水平な場所で、肩幅の広さに両足を開いた状態で、両足に均等に体重をかけ、まっすぐ前を向いて姿勢良く立つと正しく計測することができます。自分で行うのではなく他の人に計測してもらい、両足を計測するとより正確に測ることができます。
足長の測り方
準備するもの:紙、三角定規、ペン
①紙に30cmくらいの線を引き、その線と直角になる十字線を引きます。

②直角の十字になっている部分(A)にかかとを合わせ、そのライン上となる縦線に人差し指の先端がくるように足を置いてまっすぐ立ちます。

③三角定規をライン上に直角辺がくるように置いて、足の指の中で一番長いところ(B)にあたるように合わせて印をつけます。AからBまでの長さが足長となります。

足幅の測り方
準備するもの:紙、ペン
紙の上に足を置いて立ち、親指の関節の中で1番出ている位置(C)に印をつけ、小指の関節の中で一番出ている部分(D)にも印をつけます。印をつけた2点の長さが足幅です。

サイズ早見表
足のサイズを正しく測り終えたら、自分の靴のサイズを確認してみましょう。以下のサイズ早見表を参考にしてください。ただし、 一覧表で示したサイズは一般的なサイズであり、メーカーによって多少の違いがあるので注意してください。


ランニングシューズのタイプを知る
ご自身の足の形やサイズがわかったら、次はランニングシューズに目を向けてみましょう。ランニングシューズにも用途に合わせたタイプというものがあります。

クッション系
他のタイプと比べるとソールが厚く、重量のあるタイプですが、その分安定感があり、クッション性にも富んでいます。ランニング初心者や、長距離のトレーニングを行いたいという方にかかる足への負担を抑えることができ、怪我を防ぐこともできます。これから初めてランニングに挑戦するという初心者さんは、クッション系のランニングシューズを購入してみるのがおすすめです。
レース系
軽くて薄いソールと優れた反発性が特長で、スピードの出やすいシューズです。ランニングなど運動経験が豊富で、ある程度足の筋肉ができあがっている中級から上級のランナーにピッタリ。初心者ランナーは、軽くて履きやすいという理由で使用すると足の怪我や故障の原因となるので注意が必要です。
トレーニング系
初級者から上級者まで幅広いランナーにおすすめなのが、トレーニング系のランニングシューズです。レース系とクッション系の中間くらいのシューズとなっています。選んで失敗したと思うことは少ないので、ランニングシューズを選ぶ人に多く利用されているタイプのシューズです。
目標のペースで選ぶ

どのくらいのペースでランニングに取り組むのかという目標のことも考慮してランニングシューズを選ぶようにすると、使い勝手の良いシューズを選ぶことができます。
1km 5分以上
クッション系のランニングシューズを選ぶことで、足をはじめとする体への負担が少なく走ることができます。初心者や健康やダイエット目的の方、競技を行っている方のアップやトレーニング用として最適です。
1km 4~5分
安全性や安定性だけではなく、スピードにもこだわってランニングを行いたいという方は、レース系かトレーニング系のランニングシューズを選びましょう。程良いバランスで作られているので、トレーニングだけではなくレースにも使うことができ、走り心地も抜群です。
試し履きでチェックする

いいなと思えるランニングシューズを見つけたら、必ず試し履きをして履き心地をチェックしてみましょう。通販で購入した場合は、家の中で履いて確認してみてください。
かかとのホールド感
最初にチェックしたいのは、シューズのかかとの部分がぴったりフィットするかどうかです。かかとのホールド感が良ければ、足首が安定するので、怪我の危険性がグッと少なくなります。かかとのホールド感を確認したら、紐をしっかり縛って動いてみましょう。実際に動くと足の指があたってしまうこともあるので、足のどこかに痛みや違和感がないかも確認しておくと安心です。
時間帯に注意

朝より夕方のほうが足がむくんで大きくなってしまうので、正しく計測しても朝と夕方では足のサイズが違うのが普通です。ですので試し履きをする場合は、夕方頃に行うのがおすすめです。また、ランニングする時間帯が大体決まっている場合は、その時間に合わせて試し履きするのも良いでしょう。
靴下は普段のランニング用を使う
試し履きのときには、ランニングで使用する靴下を履いて行うようにしましょう。靴下は、ものによって厚さの違うものも多いので、足にフィットするランニングシューズを選ぶ場合、靴下の存在はとても重要です。ランニング用の靴下を履いて試し履きをしたら、紐をしっかり締めて歩いてみるとさらに履き心地を試すことができます。
ソールのクッション性

ソールのクッション性も、実際に試し履きすることで知ることができます。ランニング初心者なら、片足の重さが250g~280gで厚めのソールのものがおすすめです。ランニングに慣れている方は、クッション性がありつつも少し薄めのソールのものが走りやすいでしょう。
初心者ランナーにおすすめのランニングシューズ4選
これまで紹介してきたランニングシューズの選び方を参考に、おすすめのシューズをご紹介します。まずは初心者向けのクッション系、トレーニング系ランニングシューズです。
※サイズやカラーによって価格が異なることもございますので、ご了承ください。なお、価格はすべて税込みです。
通勤、通学にも◎
asics GEL-CUMULUS 23

ブランド | asics(アシックス) |
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価格 | 11,968~15,620円 |
サイズ | 22.5~29.5cm |
タイプ | クッション系 |
目標ペース | 1km 5分以上 |
おすすめのポイント |
・メンズ、レディースで性別に特化したテクノロジーを採用 ・ソフトなGELテクノロジー部分がかかと部の下にあり、高いクッション性 ・部位によって異なる密度の通気性の良いエンジニアードメッシュアッパーがソフトに足を包み込む |
ランニング初心者から中級者におすすめ
New Balance FLASH

ブランド | New Balance(ニューバランス) |
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価格 | 3,924~7,590円 |
サイズ | 22.5~29cm |
タイプ | トレーニング系、クッション系 |
目標ペース | 1km 5分以上 |
おすすめのポイント |
・柔軟で、通気性と伸縮性に優れたメッシュアッパー ・DYNASOFTミッドソールの採用によって軽量性・耐久性・クッション性の3つを兼ね備えている ・縫い目を限りなくなくしたシームレス設計で、軽量化とフィット感を実現 |
23代目モデルで人気
MIZUNO マキシマイザー23

ブランド | MIZUNO(ミズノ) |
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価格 | 1,966~5,692円 |
サイズ | 21~30cm |
タイプ | トレーニング系 |
目標ペース | 1km 5分以上 |
おすすめのポイント |
・耐久性が高くお手頃価格なので初心者にピッタリ ・程よいホールド感が足の負担を軽減 ・再帰反射つきなので、ランニングを夜に行う人におすすめ |
最高のクッショニング!
HOKA ONE ONE BONDI 7

ブランド | HOKA ONE ONE(ホカオネオネ) |
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価格 | 23,100円 |
サイズ | 23.5~28.5cm |
タイプ | クッション系 |
目標ペース | 1km 5分以上 |
おすすめのポイント |
・履き口周りに形状記憶フォームのアンクルパットがあり、足首を包み込む ・ボリュームのあるミッドソール、快適で通気性の高いアッパーで快適なラン ・TPU素材のオーバーレイ構造で中足部をサポート |
中級~上級ランナーにおすすめのランニングシューズ6選
次は、ランニングに慣れてきた方向けのシューズです。トレーニング系とレース系のものをご紹介します。
※サイズやカラーによって価格が異なることもございますので、ご了承ください。
スピードアップのためのシューズ
adidas アディゼロ ジャパン 5

ブランド | adidas(アディダス) |
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価格 | 5,653~14,600円 |
サイズ | 22~31cm |
タイプ | レース系、トレーニング系 |
目標ペース | 1km 3~4分 |
おすすめのポイント |
・足に馴染みやすく通気性も良い軽量なアッパー ・LightstrikeとBOOSTクッションでバネのような反発 ・フィット感とスムーズに前へと進む推進力を生み出す設計 |
初代登場から定番のシューズとして人気
NIKE エア ズーム ストラクチャー 23

ブランド | NIKE(ナイキ) |
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価格 | 18,899~18,999円 |
サイズ | 22.5cm~26.5cm |
タイプ | レース系、トレーニング系 |
目標ペース | 1km 3~4分 |
おすすめのポイント |
・1991年に登場して依頼、ナイキの定番ランニングシューズとして人気 ・初心者でも走行時の高い安定性を維持することができる ・サポート力が抜群なので足に負担なくランニングを楽しむことが可能 |
「誰でも履けるみんなの厚底」がコンセプト
PUMA ディヴィエイト ニトロ

ブランド | PUMA(プーマ) |
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価格 | 14,042~19,800円 |
サイズ | 22~31cm |
タイプ | トレーニング系 |
目標ペース | 1km 3~4分 |
おすすめのポイント |
・軽量性、クッション性、反発性を兼ね備えたNitro foamを搭載 ・スプーン状のカーボンプレートがしなることで推進力を生み出す ・初心者からワンランクアップしたい方まで幅広いランナーにおすすめ |
シンプルなソールが上級者向き
UNDER ARMOUR UAチャージド バンディット 6 メンズ

ブランド | UNDER ARMOUR(アンダーアーマー) |
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価格 | 9,213~29,302円 |
サイズ | 25~33cm |
タイプ | レース系 |
目標ペース | 1km 3~4分 |
おすすめのポイント |
・25~33cmまでの幅広いサイズ展開 ・フルレングスの成形ソックライナーが足にぴったりフィットし、滑りをなくす ・クッション性、サポート性もありながらテンポアップが可能 |
スイスで誕生したおしゃれなシューズ
On CLOUD

ブランド | On(オン) |
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価格 | 7,999~17,380円 |
サイズ | 22~32cm |
タイプ | レース系、トレーニング系 |
目標ペース | 1km 3~4分 |
おすすめのポイント |
・洗練されたおしゃれなデザインでランニングのモチベーションもアップ ・世界特許のソール「CloudTec」を搭載した軽さ ・肌ざわり抜群のソフトな生地 |
驚きの超軽量設計
PEAK ウルトラライト ランニングシューズ

ブランド | PEAK(ピーク) |
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価格 | 3,780円 |
サイズ | 23~28.5cm |
タイプ | トレーニング系 |
目標ペース | 1km 3~4分 |
おすすめのポイント |
・片足の重量が150gと驚くべき超軽量設計が特徴 ・世界のプロスポーツチームとも契約しているメーカーだから安心の質 ・性別や利用目的を問わずおすすめ |
足を痛めない走り方

利用目的や足にピッタリのランニングシューズを選ぶことができたら、最後に足を痛めない走り方を頭に入れましょう。正しい走り方を体に染み込ませることで、怪我のないランニングを楽しむことができます。
・自然にペースを上げられるようになるまでは、遅すぎるかなというくらいのゆっくりペースで走る
・歩幅を狭くして走る
・足の動きを小さくし、高く跳ぶような動作はしない
・膝と足首に負担のかからない角度で着地する
・最初は無理のないスピード、距離で足を休めながら行う
まとめ
ランニングシューズは足のタイプや目的、経験によって選ぶことで、より快適なランニングをすることができます。足のサイズやソールの厚さを考慮しつつ、色やデザインを選ぶことでお気に入りの1足に出会えるはずです。自分の足を守るためにも自分にピッタリなランニングシューズを選んで、怪我のないランニングを楽しみましょう!